Bの肖像【知らぬは本人と一族ばかり。】

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お互い独り身となったBと社長。 結婚こそしてはいませんが、社長の会社を完全サポートし、Bの子供も公認。 それどころか、一族も公認。 更に、社長の会社に利益を落とすお得意様です。 従兄弟は、と言うと…口止め料として、社長の会社から商品を買う時に、若干の値引きをして貰っています。 ふふ…。 口止めなのか、手綱なのか…。 商品を勧められる度、何かの購入を考える度、 将来的な事を考えるとB経由で購入したくはないんだが… と、従兄弟は言うそうです。 えぇ、従兄弟も、うっすらとは気付いているのです。 口止め料ではなく、手綱だという事に。 故に、これまでの値引きを盾に、将来、とんでもない無理難題を押し付けられるかもしれない…そう思っているのです。 ですが、この従兄弟様。 とある御仁から言わせれば、利益に弱く、更に自分というものがない、なんだそうです。 いまだに、Bとも社長とも決別出来ていません。 自分がない、というのは、不道徳者よりも劣るのですね…。 あなた様も、自分をしっかりお持ちになって、ご自身の人生を歩まれませ。 私の切なる願いでございます。
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