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Bの職業の中に、就職斡旋がある、と先程お話したかと思います。
さて、ここで登場致しますのは、Bの従兄弟。
専門学校だかを卒業して、事情あってぷらぷらしていたので、Bの知り合いの会社の短期バイトを紹介されたわけです。
従兄弟からの紹介だから、と、Bの従兄弟は短期バイトを受けたわけです。
社長が一代で築き上げた会社で、更に従業員も社長だけ。
従兄弟的には社長も良い人物でしたし、従兄弟も仕事には真面目でした。
え?…ふふ…。
また含みある言い方をして、社長には何かあるのか、ですか?
えぇ。
従兄弟的には、社長も“良い人物”です。
追い追い、判明致しますから。
まぁ、予想を立てるヒントと致しましては…Bの肖像にまつわる物語は、何処にでも転がっている陳腐なドラマ、と言ったところです。
さて、従兄弟の話に戻ります。
至極真面目に勤めていたので、短期バイトが終わる頃には、通年で就職しないか、と社長に言われる程になりました。
そんなある日。
従兄弟は社長に、自宅の鍵を渡されました。
忘れ物を取って来て欲しい、と。
それが、従兄弟にとって、不幸のはじまりでした。
いたんです、社長の自宅に。
Bが。
従兄弟が社長の自宅に出向いたのは日中。
そして、何故かそこにはB。
社長の恋人だったのでは?ですか…。
まぁ、当たらずも遠からず。
…おや?
予想がつきましたか?
当時、社長には奥様とお子様がいらっしゃいました。
日中に自宅にいない、と言う事は、共稼ぎです。
更に、当時、Bには旦那様とお子様がいらっしゃいました。
ほら、陳腐なドラマ、でしょう?
非常に有りがちです。
Bは、自身の不倫相手が経営する会社の人手が足りなかったから、従兄弟に声をかけたのです。
まぁ、出くわす、とは思ってはいなかったようですが。
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