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現在、Bは社長の会社を手伝っています。
こちらが、先程お話しました、他中小企業のサポートです。
ですが、当時はまだ、手伝うには程遠い状態だったようです。
そんなBが、社長宅に、いた。
お互い家庭があって、しかも何故か日中に。
従兄弟は、あぁ、もう間違いない、と唖然としたそうです。
普通、不倫がバレたら、申し開きなどしませんか?
隠そうとする、とか。
ところが、Bの手並みの鮮やかな事。
言わないでね?
と、一言言って、微笑んだそうです。
従兄弟はそれに従いました。
ですから、従兄弟は今でも、社長と自身の一族に、Bの不倫の話は打ち明けてはいません。
一族は現在も、知らない筈です。
何故、一言と微笑みで従兄弟に口止めが出来たか…不思議でございましょう?
Bが絶世の美女だった…なんて、それこそドラマですが…そんな事はありません。
容姿の話だけをするなら、良く言っても、中の下。
絶世の美女なんて以ての外。
美人、可愛いにも該当致しません。
色んな意味で、残念な事に。
Bの一族が、お高く止まっている、というお話も致しましたよね?
えぇ。
その辺りが関係しているのです。
まず、Bと従兄弟の立場です。
方や企業者。
方やアルバイト。
劣る人間の真実より、勝る人間の偽りの方を信じる、気持ちの悪い一族。
それが、Bと従兄弟を取り巻く一族。
例え、実の親であっても、アルバイト程度の若輩者の話には耳を貸さないでしょう。
そして、腐っても、従兄弟もその気持ちの悪い一族の一員なのです。
無意識に、自身の一族の格を落とす不祥事は黙認せねば、と働いたようですね。
ですが、時折、当時の一連の出来事を黙認してしまった負い目が膨れ上がるのか…。
一族に関係ない人間や、話しても害のない人間に、ポロッと真実を零してしまうのです。
ですから、私のように真実を知る人間が何人か、従兄弟ルートで生まれるのです。
はい。
“従兄弟ルートで”です。
上手くやった、とBは今でも思っているから、あんなにも堂々と日常を謳歌出来るのです。
しかし、不倫は相手がいて、Bの不倫には相手の家族がいたわけです。
Bが自身の側に対して鮮やかな手並みでも…社長はそうではなかった、というお話です。
簡単に言ってしまうと。
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