第5章

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「てかこれ、貰っても自分じゃ着けらんねーな」 アグネロは、一生懸命右手首にミサンガを着けようとするも、どう頑張っても上手くいかない。 「貸してみなさい。こうしてこうやってっと……」 ヒマレは、手先がかなり器用なようでアグネロの右手首にミサンガを着けてあげた。 「ちなみに、私はピンクにしまーす!」 「ピンクもいーなー! でも、ヒマレはピンク似合いそうだね!」 ヒマレは、羨むキリナをよそに、こなれた手付きで自分の右手首にピンク色のミサンガを着けた。 「アグネロは、炎だから赤と迷ったんだけど、赤よりオレンジみたいに優しくて太陽みたいな存在だからオレンジに決めたの」 「おう! 俺は太陽より熱くてでっけー男になるぞー!」 アグネロはバンザイして喜んだ。 「キリナちゃんは、水のロイヤルだから青と迷ったんだけどね、やっぱりキリナちゃんの良さって何より明るい性格だと思ったの。だから明るい空の色みたいな水色にしたんだ!」 「なるへそー! ウチとネロちゃんが一緒にいたら曇ったりせんね!」 「2人とも喜んでくれて良かった! 私は、一応治癒だからハートのイメージでピンクを……。良いよね?」 「うん! ウチも着ける前に教えてあげるね。2人の人が、互いに利き手にミサンガを着けるのは、両想いになりますようにって意味なんだよ?」 「お! そーなのか? ヒマレは俺と両想いになりてーのか!? 面白ぇーな!」 キリナのおちょくりに、よく意味が分かってないアグネロに対し、顔を真っ赤にするヒマレはとても恥ずかしそうだ。 「もう! キリナちゃん! 変な事言わないでよ! アグネロも真に受けんじゃないわよ!」 「今からウチも着けますから、そう焦んなさんなってヒマレさーん」 「もーう!」 それからヒマレは残りのミサンガをポケットにしまい、キリナは自分の右手首に水色のミサンガを着けた。
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