第二章 現実舞台

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「ああ、確かに」 「さっき、小森に週末遊びに行こうって誘っていた人がいたの」 「あ、妬いたとか?」 「違うわよ!!」 ちゃかすように言う久保山に被るように日山は叫んだ。 「そりゃ、確かに付き合ってるわけだから、そんなの見たら気持ちいいもんじゃないけど…」 「小森は、誘い受けたんだ?」 「ううん、断ったの」 「なんだ、それなら…」 「断りかたが…。"鏡見てからいいな"って」 "鏡見てからいいな"には、お前みたいな不細工が俺を誘うなんて、100年早い。 そんなニュアンスが含まれていた。
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