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第一章 投稿小説
「あー、来週また小テストかー面倒くせー」
小森は、空に向かい叫ぶように言った。
「あはは、でも、範囲わかってるんだし、土日にしっかりドリルやれば平気よ。なんなら、一緒に勉強する?」
日山は笑ながらそう言った。中々勉強で成果を上げられない小森と違い、勉強の得意な日山らしい発言にイラつきながらも、悟られないように小森も答える。
「いや、一人でやるよ。お前とはペースもあわないだろうし」
「そっかー。じゃあ、週末週末頑張ろうね~」
言い過ぎたかと思う小森をよそに、日山は笑ながらそう返した。
「じゃあ、月曜ねーバイバーイ」
「おう!またなー」
小森は、日山と別れ家路を急いだ。
*
「ふう!」
テスト勉強が一段落した小森はベッドに横になった。
「相変わらずの閲覧数」
彼がぼやくのは、自身の投稿小説の閲覧者数だった。
「おもしれーと思うんだけどなー」
そう言いながら、他の小説を読み漁った。
「ん?なんだこれ?」
一通り小説閲覧を楽しんだ彼の目に飛びこんできたのは、あるアプリだった。
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