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第二章 現実舞台
「小森!聞いたか!!新しい担任超美人らしいぜ!!テンション上がるよな」
翌日、登校すると小森と日山の幼なじみの久保山が話しかけてきた。
「どういうことだってばよ」
一瞬昨日かいた小説を思い出し動揺したのか、忍者漫画の主人公みたいな切り返しをしてしまった。
「昨日の事件、ガクセンのやつ懲戒解雇だってよ。んで、新任の先生がくるんだと」
「昨日…の」
「おいおい、どうしたんだよ名探偵さんよー、なんだ?昨日は覚醒して俺じゃない別人格だーなんて、中二病みてーなこと言い出さないだろうな」
久保山は、笑いながらそう言った。
「お、おおぅ」
どちらともとれそうな返事をしながら、小森はこぼれそうになる笑みを必死に押さえた。
(小説の通りになった?!まさか、まさか?帰ったら試してみよう)
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