女子高生マンガ家

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デビューは15才。 中学を卒業したあとの春休みに漫画を完成させて、それをマンガ賞に応募したら、なんと大賞を受賞した。   そのあとはありがたいことに順調に人気がでて、今年の4月から『月刊少女コスモス』で、連載をさせてもらっている。 小さいころから漫画が大好きで、絵を描くのが大好きで、まあかなりオタクだった私には夢のような状況だ。 ただ…… 高校生と漫画家の両立はかなりハード。 「ふわ…あああ」 七崎先輩が校舎へと入っていくのを見送り、あくびを一つ。 昨日は全然眠れなかった。 今月分の最終締め切りは、今日の夕方5時。 学校でこっそり仕上げをして、放課後速攻で編集部へ出しにいかないといけない。 (はー。そろそろ1人で原稿するのきつくなってきた…。やっぱりアシスタントさん募集した方がいいのかな。 このままじゃ、学校マトモに行けなくなっちゃう) 漫画家デビューが決まったとき、ちゃんと高校を卒業することを条件に両親に許してもらった。 だから、多少キツくても学校はなるべく休めない。 まあ、保健室で寝たり原稿することが多いので、しっかり学校生活を送っているかは微妙だけれど。
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