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私、石川ソウコ16歳は恋をしている。
お隣さんの千葉トウマに。
私が6歳の時に千葉一家は引っ越してきた。
真っ直ぐな黒い髪に、白い肌。
クリクリの瞳に長い睫毛の男の子のトウマ。
美人のお母さんの後ろで
少し怯えたような緊張したような表情。
「ソーコしゃん、
仲良くしてくだしゃい!!」
小さな手から友達のしるしである「折り紙のウサギ」を差し出してきた。
ズキュウゥゥン!!!
私は恋に落ちた。
私よりずっと小さくてチワワみたいに震える少年を見てキュンとした。
カミカミの挨拶を聞いて、私の心の奥が疼いた。
当時の私は男の子より身体が大きくて強かった。
だから、トウマは私の理想の姿で、異性なのに可愛い彼が羨ましくて、守りたいって思った。
あれから10年、未だに彼以上に惹かれる存在はいない。例え彼の姿と性格が多少変わっても。。。
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