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「ドンッ」
私は精一杯の力で、トウマを突き飛ばし
逃げるようにその場を離れた。
想定してなかった回答にショックで、頭が混乱していた。
「うわあああぁぁぁあ。。。」
どうしよう!
鼻水が止まらない。。。
目から塩水が。。。
。。。しょっぱい。。。
トウマの隣には私しか考えられないのに!!
泣きながら、そんな事を考えてた。ただただ、悔しいような恥ずかしいような悲しいような、ぐちゃぐちゃした感情でいっぱいだった。
17歳で付き合って、一緒の大学行って
卒業したら、私はOL。トウマは営業マン。
3年経ったら、プロポーズしてもらって、ハワイで挙式して、帰ってきたら披露宴。その後イタリアでハネムーン。
一年後に、長男「タロウ」が誕生。
翌年に長女「リン」が誕生。何だかんだで、ケンカして仲直りして、タロウが大きくなって彼女が出来たり、リンがグレて不良になったり、更生したり、そのうちお嫁さんになって孫ができて。。。子供が巣立って二人になって、旅行が趣味の爺婆になって、沢山の孫や曾孫に看取られながら、私は天に召されらるの。天国には先に逝ったトウマがいて。。。
ここまで人生設計(妄想?)できてるのに??
こんなに好きなのに??
どうして私じゃないの?
どうして私じゃダメなの??
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