キク十四歳秋

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 俺の方を見ずコウちゃんは寂しそうに呟いた。コウちゃんのコーンポタージュはまだ残っているようだ。だけれども一度行き急いでしまった俺は、何度もコウちゃんを置いていく。 「サンキュな」  俺は彼に背を向けてこの安全地帯をあとにする。         
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