溶け合った心

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「ひっ…ぁ…!藪中さん…っ…そんな…っ…あぅ…っ」 もどかしいと思った。あの夜の時のように思い切り掻き回して欲しいのにと。 さっきの余裕の無さは嘘のように、藪中は卑猥に蠢く後孔の入り口を丹念に解すのだ。 指はまだ完全に挿入されておらず、まるで優しく広げていくように第一関節までを入れてはまた引き抜かれる事を繰り返された。 「誉さん…?ほら…入口が広がってきました。あの時は、あまり慣らしてなかったから…今夜はちゃんとしますね…」 それが焦らす動きなのだと理解したが、もう自分に待つ余裕なんて無かった。 「あっ…藪中さん…もう…お願いっ…!」 足りないと、あの狂う快感が早く欲しいと願い首を振った。 「待って…もう少し解してからじゃないと…」 それでも藪中は欲情を我慢しては丁寧に前戯を施す姿勢を示した。 「藪中さんっ…もう、いいからっ…貴方を早く…感じたいっ!」 上擦った声で必死に懇願した。もう限界なのだと――。 「っ…誉さん…本当にもう…っ!」 藪中は呻きながら囁くと、自身のスラックスをやっとここで寛げては下着をずり降ろす。 縦に揺り震えながら姿を晒した立派過ぎる屹立は、雄の香りとフェロモンを濃く纏い、嗅覚が匂いを察知すると脳がクラリと揺れた。 「あぁっ…藪中さんっ…!」 発情期は去っているというのに、この雄が欲しくて堪らなかった。こんな淫らな自分は知らない。そんな戸惑いより勝るのは、早く身体の芯から隅々まで、アルファ藪中路成に満たして欲しいといった厭らしい願いだ。 「誉さん…っ…俺のも、凄い事に…なってます…」 荒い息を耐えながら、藪中が自身の屹立を根元からグッと支え持つ。濃厚な雄汁を垂らす長大な雄は、血管を太く浮き立たせて脈打っていた。
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