52人が本棚に入れています
本棚に追加
「全然茜が考えてるようなことじゃなくてさ…」
「うん」
「仕事はほんとだよ。あいつも。昼休み、買いたいものあってさ行ったらあいつもついてきたんだよ」
あたしがみた、竜くんの名前を呼んだところは付いてきたところだったのかな。
「…そうなんだ。でもなんか爆笑してる竜くんを見てね…流山さんはあたしの知らない竜くんを見てるんだって」
「爆笑?あー…あれか」
今にも思い出し笑いをしそうになってる竜くん。
そんなに面白いことがあったのかな。
「違うよ、あれは。ちょっとおもしろいアクセがあってそれ、茜につけるとこ想像したんだよ」
「へ?」
「俺の表情の変化なんて茜関連でしか出てこねぇよ」
あたしのおでこに自分のおでこをくっつける。
「…なに、それ」
「もっとかっこよくサプライズするはずだったんだけど、アクセサリーみてるのバレてるし。まじ恥ずい」
ポケットから細長い箱を取り出す。
最初のコメントを投稿しよう!