チョコレートよりも甘く

13/17
前へ
/17ページ
次へ
「全然茜が考えてるようなことじゃなくてさ…」 「うん」 「仕事はほんとだよ。あいつも。昼休み、買いたいものあってさ行ったらあいつもついてきたんだよ」 あたしがみた、竜くんの名前を呼んだところは付いてきたところだったのかな。 「…そうなんだ。でもなんか爆笑してる竜くんを見てね…流山さんはあたしの知らない竜くんを見てるんだって」 「爆笑?あー…あれか」 今にも思い出し笑いをしそうになってる竜くん。 そんなに面白いことがあったのかな。 「違うよ、あれは。ちょっとおもしろいアクセがあってそれ、茜につけるとこ想像したんだよ」 「へ?」 「俺の表情の変化なんて茜関連でしか出てこねぇよ」 あたしのおでこに自分のおでこをくっつける。 「…なに、それ」 「もっとかっこよくサプライズするはずだったんだけど、アクセサリーみてるのバレてるし。まじ恥ずい」 ポケットから細長い箱を取り出す。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加