チョコレートよりも甘く

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「これ…?」 「今日7/7だよ」 「七夕?」 今月の〇〇の日は七夕なのだろうか。 竜くんのことだからもっと特別なものでくるかと思ってた。 「違う。サマーバレンタイン」 「サマーバレンタイン……?」 初めてきいた単語だった。 「本当はスイーツをあげる日みたいだけどな。アクセサリーにしてみた」 パコっと箱をあける。 「わぁ…」 そこには小さな指輪が三つ連なったおしゃれなネックレスがあった。 「付けようか」 竜くんがあたしを半回転させてネックレスをつけてくれる。 「…ありがとう」 「俺は茜だけだから…不安にさせてごめんな」 あたしを後ろから抱きしめる。 「あたしも勘違いしてごめんね」 「ううん。でもよかった」 竜君がホッとしたような顔になる。 「…竜くん」 こういう少し甘えたような竜くんを見れるのは彼女のあたしの特権だろう。
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