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〝仕事おわったー〟
ベッドでボーっとしてるとそんなLINEが竜くんから届いた。
「デート終わったの間違いじゃん」
どこまでも嘘をつかれ続けるんだと悲しくなる。
今日はとてもLINEを返せる気分じゃなくて、通知をみただけで開かなかった。
未読無視をすることにしたんだ。
だって、なんて返したらいいかわかんない。
竜くんの本当の気持ちをもし知ってしまったらあたしは耐えれない。
この数ヶ月であたしにとっての竜くんの存在が大きくなっていた。
「っ…」
スマホの音が竜くんからの着信を知らせる。
いつまでもLINEを返さないから電話してきたに違いない。
「放っといてよ」
スマホをサイレントにして布団にもぐる。
ふと目に入る写真たて。
〝恋人の日〟とかいう時に竜くんがくれた写真たて。
その写真たてには1枚の写真がはいってる。
『来年のキスの日にキスして写真でも撮って入れるか』
なんて話してたのに実現するの?
1年計画すらできないんじゃないの……?
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