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小屋の中にはランプが一つあるだけで明かりはない。
テーブルには紙がたくさん散らばっていた。
「君は誰かな?」
声で振り向くと階段にランプと湯気がたつマグカップを持った男性がいた。
「向山海音です。ここはどこ?龍はアーリアはどこ?」
「アーリア、君はアーリアとあったのかい?」
「うん、綺麗な庭園と素敵なお部屋で会ったよ。」
男がランプを階段の下に置くと部屋は明るくなった。
「どうやって会ったの?」
「本が会ったのそれを開いたらあったの。」
男性はイスに座る。
「そうか、君はあの世界の子じゃないね。どこから来たの?」
「A町のK団地から来たの。ここはどこ?おじさんは誰?」
「名前を言っていなかったね。俺は有佐トウマ。ここは奥多摩だよ。ご両親が心配しているねきっと。」
携帯もランドセルも古本屋に置いてきてしまった。
海音が電話番号を伝えるとすぐにトウマは電話をした。
「迷子になった見たいです。今夜は遅いんでわかりました明日の朝に必ず海音ちゃんを送り届けます……」
話は途中までしかきいていなかった。
階段の下に照らされたアーリアそっくりの女性の絵に海音はひかれた。
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