不思議な庭園

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夏の気配がしのびよると古本屋の入口に風鈴が飾られる。 チリリーン、風鈴を鳴らしはいると無愛想なおじさんは相変わらず新聞を見つめていて顔をあげようともしない。 狭い通路を通り奥に行くとキラキラと今日も小さなガラス細工達が光をはなっていた。 夏の日差しをさえぎるためにカーテンがひいてある。 きれいなステンドグラスのランプに照らされあの本があった。
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