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銀色に輝くユリに似た花をよくみると袋状の額がある。
たまに小さな羽の生えたフェアリーが小さな壺を持って出入りしている。
「海音!どこに行っていたの?」
銀色の幹の木が群生しているところにアーリアがいた。
「帰って学校行ったりしてた。」
「学校てどんなところなの?」
「勉強するとこだよ。」
「学舎ね。あなた龍族なのに学舎行くの?」
「海音は龍族じゃないよ。」
大きな瞳をパチクさせる。
「ねえ、一緒に探検しましょうよ。」
アーリアに手をとられ走り出す。
花がないとこは歩いてはいけないという約束を海音は忘れていた。
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