はじまり

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お姉さんは石造りの大きな家に着くといそいそと食事の用意や掃除をし始めた 僕は黙って邪魔にならなそうに隅に立った 足元には時々ネズミがやってきて、匂いを嗅いではどこかへ消えていった 「シンデレラ!朝食はまだなの!?早くしなさい!全くグズなんだから!」 暫くして、大きな音を立てながら派手なおばさんが入ってきた 何かをお姉さんに怒鳴ってそのまま立ち去った お姉さんは急いでお皿に盛り付けてそれを持って歩き出す でもお姉さんはすぐに戻ってきて、手振り身振りで残ったお皿を持ってついてくる様に仕草してきた
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