はじまり

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「ごめんなさいね、この家には女しかいないから。大きすぎるのは分かってるけど、お父さんのお古で我慢してね」 お姉さんは男物の大きな服をいくつか渡してくれた ついでに針と糸と鋏も置いていってくれた 直して着れるようにって事なのかな 裁縫はそこそこ得意だから、これだけあれば充分だろう 丈の長いシャツ1枚は寝巻きにして、残りはサイズを直しながら夜を過ごした それにしても、どうして男物なんだろうか
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