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「さすが教頭先生ですね!読みが深い!」
いきなり高田教頭の枯れた手を両手で握って賛辞を口にする計都君。
その行動に頬を染める教頭。…………って、コラ、おっさん。何故頬を染めて乙女になる?
そしてその計都君の発言にホッと胸を撫で下ろしている校長。…………矮小だな。
「おいおい、計都。お前のスマイルの破壊力は男女問わず見境無ぇんだから、誰彼構わず振りまくんじゃねぇよ。てゆーか、結局爆破予告って事で合ってんのか?この紙は」
うんうん、藤崎君の言う事に激しく同意です。
計都君はもうちょっと自覚を持って欲しい。
って……結局爆破されちゃうの!?
「アハハッ!ごめんなさい、教頭先生。……ん~……蓮司、この紙の注目する点は最初じゃなく最後の一文だよ?」
ニッコリ笑顔を崩さず、意味深な事を言う計都君。
最後の一文……
“頭以外は亡者の餌に”
気持ち悪い。
胴体は全部喰われて残るのは生首ってこと?
そんなグロテスクも甚だしい想像をしてしまい背筋が薄ら寒くなった。
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