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「…………なるほど」
計都君が出したヒントから、直ぐさま何かを思いついた様な田辺先生。
相変わらずの難しげな顔が渋みを加速させててカッコいい。
「……ああ、そうか。どうやら、これは……タチの悪いイタズラみてぇだな」
え?藤崎君も分かったの!?
他の先生達も何人か頷いているけど……私にはまるで意味不明。
ホント、何で私生徒会に選ばれたんだろう?
自分に呆れているのが顔に出てたのか、計都君は私を見て微笑みかけてくれる。
いや!その笑顔!ホント反則だから!
思わず目を逸らし茹でダコ状態になる私に、計都君が話し掛ける。
「おどろおどろしい文ばかりに気を取られやすいけど、それを無視すればよくある問題だよ。ん~、そうだねぇ…………あ!“たぬき”の問題がメジャーかな?問題文の“た”を抜いて読むアレね!」
「あ!それは知ってる!」
思わず目を見張り計都君の言葉に飛びつく私。
そう考えてみると…………。
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