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「計都君……私…………「大丈夫!」
え?
私の申し訳無さそうな細い声に、明るい声を被せてきたのは計都君。
「蓮司、ありがとうね!そんなに僕の事を分かってくれてて感激しちゃったよ!」
振り返り、満面の笑みを浮かべている彼はいつも通りだった。
まるで先程までの妖しさが嘘の様な向日葵を思わせる眩しい笑顔。
「と、せっかくの推理ごっこだったけど、今回はここら辺でお終いかな?ちょうど警察も来たみたいだし」
「……警察が?」
その言葉通り、人で賑わう校内に、数台の警察車両が入ってくるのが窓から見える。
「んじゃ戻るか、お説教っていうかネタばらしみたいな感じになってたけどな」
「あ、そうだ!お説教するって言って来たんだよね!ん~……んじゃ吾妻さん、田辺先生に叱ってあげてくれるかな?」
「ふぇっ!?わ、私!?」
「うん!」
突然の御指名に一気に心臓が跳ね上がった。
先生であり犯人でもあるこの人達に私なんかが何を言えば良いと!?
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