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「……って、何で吾妻先輩まで付いてくるの?」
二人の後を追い一緒に駆けだした私。
呆れた様な冷たい眼で私に尋ねる藤崎君から、思わず目を逸らす。
「だ、だって……気になるもの。私も一応……生徒会なんだし……」
「アハハッ、そうだよね~。責任感強いんだよね、吾妻さんって」
一緒に走りながらそう言って笑ってフォローしてくれる優しい計都君。
因みに生徒会メンバーが揃って廊下を走っているのは、この二人が生徒会になってからは日常茶飯事の光景。
だいぶ自由な校風になってしまったと思う。
それでも先生達は何も言わない。
計都君はそれ程までに先生方の信頼を一身に集めているから……。
「まぁ、別に構わねぇけどよ……おっと着いたぜ」
藤崎君はそう言うと、ザワザワ騒がしい職員室の扉を勢い良く開け放った。
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