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ここは、何処かにあって、何処にもない世界。
あるいは、何処にも繋がらず、それでいて何処にでも繋がる世界。
そんな[異世界]の大都市、その片隅にある居酒屋のうち一軒、赤く照らされたランタンを看板代わりにした、その名も[レッドランタン亭]には、様々な人種、と言うより種族の、これまた様々な職業のものがごった返し、今日も一日の疲れを酒とささやかな肴、そして友との会話で癒していた。
そんな中、黒漆の桶側胴具足でその身を鎧う武者と、これまた銀色に輝くハーネスに覆われた騎士がカウンターの一角を陣取り、杯を交わしながら、やはりそれぞれに注文した馳走に舌鼓を打っていた。
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