バクハツスル

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少年は自分の衝動と行動に自ら驚き悩んだ。あの死体は、僕と同じ匂いがする。 少年は、自分の匂いが死臭であることに気付いたのだ。ゾンビ。いつか映画で見た、あれと同じだ。 ゾンビが次々に人に襲いかかって、人を食い荒らす。僕、ゾンビになっちゃったんだろうか。 ああ、中途半端に食べたらおなかが空いた。 そうだ・・・。 少年は、どうしても我慢ができなくなり、家に帰りつくと、ある番号に電話した。 「もしもし、中村さん?さっきはごめん。ちょっと用事があるんだけど。僕の家まで来てくれない?」 少年の両親は共働きで留守である。少年は、台所から一本の包丁を持ち出し、パーカーの中に隠し持った。 やがて、少年の家のチャイムが鳴らされた。 「こんにちは。中村です。」
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