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隆弘さんを裏切って何もかも捨てて…
事故も起こして…
借金も全部私名義。
優花と春香を転々とさせて…
それでも一緒に居たいと泣きながらしがみついた俊を突き放せんくて…
俊が居たから今の私があって…
赤ちゃん…
奇跡の赤ちゃんやって…
あんなに喜んでたのに…
もしこれが本当なら…
最低最悪の裏切りや…
不安を抱えながら私は春香を連れて大阪の弁護士会館へ向かった。
弁護士会館に着いて指定された場所へ向かった。
大きな廊下を通って見えてきた待合室…
俊…！
そこには俊が居た。
良かった…
元気そう…
俊が私に気づいた。
目をそらす俊…
俊…
やっぱり…
怖くて中々足が動かなかった…
「一ノ瀬さんですか？」
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