引き裂かれた愛

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中年の男性が声をかけてきた。 「はい…」 「弁護士の久保田です。早速話しましょう」 「はい…」 私は黙って後をついていった。 すぐ目の前に俊が歩いてる… やのに触れない… 声をかけられない… 私から目を背けた… それだけでもう答えが見えた気がしたから… 「俊パパ!」 春香が嬉しそうに俊に駆け寄った。 「春香…元気やったか?」 「うん!でも寂しかったよ。俊パパおらんから」 「ごめんな」 くしゃっと春香の頭を撫でる俊… それは普段と変わらない俊やった。 「じゃあここで、時間は30分です。話して下さい」 「はい…春香、お絵かきして待っててね」 「うん!」 嬉しそうな春香…
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