414人が本棚に入れています
本棚に追加
どうしよう…
何を言えばいい?
俊はどこかやつれてた…
元気も無かった…
まるで魂を抜かれた様に…
脱け殻のようやった。
言いたいこといっぱいあったのに
目を背けた俊を見たら頭が真っ白になった…
「俊…元気やった?」
「うん…」
「そっか…心配してたんやで」
「…ごめん」
「弁護士さんから聞いたけど…別れたいって…赤ちゃんは中絶して欲しいって…本気?」
「…うん」
嘘や…
ダレカウソトイッテ…
私は頭が益々真っ白になった…
「何で?ねぇ!何でなん?ほんの数日前までは産んでくれって…あんなにはしゃいでたのに!」
「………」
「俊が産んでってゆうたんやろ?私…反対したのに!俊が…だから私自己破産までして…もう後戻りは出来やんって言ったら俺がついてるからって!奇跡の赤ちゃんやからって…ねぇ!俊!」
「……ごめん…」
最初のコメントを投稿しよう!