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「出ていけ!」
「俊…」
「あんたら二人にさすわけにいかん」
「いいから出ていけ!おかん…まだ解らんのか!同じ女やろ!今から何があるか解るやろ!せめて手術前くらい穏やかにさせろ!終わって由希が目を冷ましたら連絡するからそれまで病院から出ていってくれ!」
そう言って俊は扉を閉めた…
「俊…ごめんね…」
「由希が謝る事じゃないよ…俺…俺3ヶ月経ったら…そしたらきっと携帯も持てるし…」
「俊…もういいんやで」
「由希…?」
「楽になっていいんやで。責任感じる必要も無いしもう悩まんでいいから…」
「……」
「でも…もし俊がまだ私を思ってくれるなら…」
「え…?」
「私と俊が本当に運命の赤い糸で繋がってるなら、今日ここでバイバイしても必ずまた会える」
「由希…」
「私ね、赤ちゃんと話した。どうして私の所へ来たのかって…儚く散る命やのにって…」
「由希…」
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