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それから私は1人、病院へ向かった。
俊は優しいから…
だからきっと病院へ来て何かあったら自分を責める。
だから1人で行こうと決めてた。
それに…
きっといつか会おうって言うと思ってた。
私が待ってると言えばそれで俊は笑顔を取り戻して頑張れる…と…
思った通りやったね、俊…
3ヶ月後…か…
「一ノ瀬さん、中にお入り下さい」
「はい」
私は中に入り、不安な気持ちで診察を受けた。
「大丈夫ですよ。中の物も綺麗に無くなってますから。後はしばらくは安静にしといて下さい」
「はい…ありがとうございました」
会計を済ませ、病院を出た。
《中の物は綺麗に無くなってます》か…
赤ちゃん…
君はもう居ないんだね…
ふと空を見上げた。
気持ち良いくらいの青空…
今日、この日が私の新しい始まりやで…
赤ちゃん…
見守ってて下さい。
君に恥じない様…
真っ直ぐ前を向いて歩いていくから…
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