第4章 理科室の亡霊

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俺は白のチョークで簡単な数直線を書きながらその向かって左側に『11月(下旬)』と書き込んだ。そして次に俺が話そうとすると栗原はそれを遮って「ちょっと待ってください、先生。なんで理科室の亡霊が人間だなんてなんでわかるんですか、この前も言いましたよね、私が見たのは人の形ではなく火の玉だったて」と栗原が手振りをした「ああ、しっかりそれも考えてある。だが俺は総じてやはり理科室の亡霊は人間だと言うことに至った」と俺ははっきりと言い「話しを進める。次にお前が亡霊を見たのはいつの何時頃だ」「確か2月の18か20で時間は共に5時30~6時くらいの間だったと思います」俺はすぐさま黒板に先ほど書いた数直線の真ん中より少し左に『2/?~?』と書き込み、そのすぐ下に、『5時30~6時』と書き込んだ。「まずここまでは今まで出てきた情報を整理してみたが、何か問題はあるか」と俺が聞くと「いいえ、ありません」と栗原が言った。俺は続けて話し続けた「次に整理しなければならないものは亡霊の出現回数だ、とはいっても噂だけを信じることになるので全てが全て本当とは限らないが」と一応前置きはしつつ、先ほどの数直線に『3/12卒業式(高)』と『3/14卒業式(中)』は白で『3/16~4/8春休み』は青のチョークで書き込んだ。そして最後の仕上げとして、数直線に書かれてある2月~3月の部分を緑で太く引きその間に『亡霊出現』と書いて、もう一つ同じように3月~4月までを緑で太く線を引き、こちらも同様に『亡霊出現』と書いた。「この図を見れば大体がわかるとは思うが一応説明しておく。亡霊はまず出るときと出ないときがある定期をはさんであるこれが意味するものは亡霊が人間であり、なおかつこの学校の2学年の女子生徒だということがわかる」俺が話していると栗原はまた俺の話を遮り「ちょっと待ってください。亡霊が人間だというのはわかったんですが、亡霊の正体がうちの学校の誰かだったらまだわかりますしかし2学年の女子だということをなぜだんていできるんですか」「それはだな栗原、落ち着いてよく考えてみろ。まず、この学校の先輩はありえないその理由は亡霊の出現率を見るとおりこのスパンでは無理があるから。次にお前たち1年もありえない、それも亡霊出現率を見ればわかるが、2月や3月にはまだ登校できないからだ。
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