第2章 理科室での出来事

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ここで、この女子生徒もとい栗原霞について説明しておこうと思う。 彼女の名前は、栗原霞、今年入学してきた新入生である。入試でも抜群の成績で、入学する前から職員室の間では話題になっていた。だから、俺も覚えていた。そんな栗原はさっきからここ(第一理科室)をキョロキョロと見ているので、不審に思った俺が 「どうした。なにかしたか」と聞くと栗原は「いえ、少し気になることがあって・・・」と顔をうつむかせながら、言った。 「もしかして、理科室の亡霊とかいう噂のことか」と俺が尋ねると栗原は 「先生も理科室の噂のこと知っているんですか」と聞いてきた。 俺は「ああ、知っている」 そう答えた。 すると栗原は真剣な表情を浮かべてこう言った 「先生、実は私も見たんです・・・。その理科室の亡霊を」
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