アオイトリ

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「どうせママが死んだら私だって死んじゃうんやから。ママだけでも助かった方がいいやん?」 もう悩んでいる暇はなかった。 「ごめん。ごめんな」 「ううん。ほんの一瞬だったけど3人でいられて幸せやったから」 その小さな白い光は、お腹の辺りから浮き上がると、俺の肩に乗った。 「これで大丈夫」 「え?」 見た目には何も変わっていなかった。
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