アオイトリ

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死んでいる俺の方がよっぽど特別な存在のはずやのに、何もしてやれないのが不甲斐ない。 指一本触れられないのが悔しい。 俺だってあおいに触れたい。 この手で思い切り抱きしめたい。 こんなにあおいを想ってるのに。 生きている時、また今度っていつも色んなことを先送りにしてきた罰かな。 また今度、なんて生きてる人間の傲慢やなって今なら痛いほど分かるのに。
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