アオイトリ

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時間なんてうんざりするほどあると思ってた。 80歳くらいまで生きて、普通に孫やひ孫の顔だって見れると思ってた。 あおいと生きていけるって、いつまでもそばにおるって思ってた。 こんな結末になるって分かってたら、血眼になって働いたりせず、あおいと一緒にいられる時間をもっともっと大事にした。 いや、どんなに窮屈な思いをしたとしても、絶対東京へは来なかった。
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