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栄治と二人きりになるのは、一緒にウサギの世話係をしていた小学5年の時以来です。
栄治はまだ、見た目も能力も他の男子とさほど変わりませんでしたが、私はその時から彼の事が好きでした。
栄治を好きになったのは、クラスの中で私が一番先。
当時、私の中にそんな自負があったのは、間違いありません。
もちろん、涼子よりもー。
だから彼と先にする権利は、私にある。
栄治の初めての相手になるのは、私ー。
「なんか、照れるな…」
彼が言いました。
「うん…」
初めてですが、私にだってそれなりの知識はあります。
「じゃあ、しようか」
「うん…」
教室には、誰かが持ち込んだパイプベッドがあります。マットレスも敷かれていました。
こんなものが置かれているのは、この部屋だけのようです。
栄治は背中に優しく手を遣り、私をベッドに誘いました。
私の胸の高鳴りは、最高潮に達しています。
私をベッドに横たえると、彼は着ていたTシャツを脱ぎました。
栄治の、体ー。
分厚い胸。6つに割れた腹筋。
ベッド脇のスタンドライトの灯りに浮かび上がった、彫刻を思わせるような肉体美に、私は息を飲みます。
「知美も脱げよ」
照れくさそうに、彼が言いました。
恥ずかしい。でもー。
「…うん」
私は覚悟を決め、ブラウスのボタンを上から順に外していきます。
そして上半身、下着姿になりました。純白の、レースが付いたかわいいブラです。
栄治は目を見開き、ゴクリと唾を飲み込んだのが分かりました。
今でいう勝負下着、でしょうか。
まさかこんな事になるとは思ってもいませんでしたが、これを着けてきて良かったと、心の底から思いました。
「…触っていい?」
彼が訊いてきます。まるで子犬のような目ー。
「いいよ」
答えると、栄治はそっと触れてきました。ブラの上から、震える手でー。
どう?栄治。胸は、私の方があるのよ…。
涼子よりもー。
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