第1章

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武神達は来訪者を見付けるなり戦闘準備を整えると、周りを取り囲み、己の力を十分に発揮出来るように神気を高めていた。 神は神気を高める事でその身を強化し、己の力を何倍にも上げられるのだ。 誰一人油断はせず… 容赦をする事なく… 将軍神『かかれぇ!』 武神達のリーダーである将軍神の命令に、一斉に武神達は来訪者に攻撃を仕掛ける。一人一人がこの日のために激しい戦闘訓練を繰り返し、戦う事を義務付けられた武神達! 様々な妖怪や魔物を撃破してきた強者達! それが… たった一人の来訪者に… たった一人の少年に? 全滅寸前なのであった。 その来訪者は褐色の肌に黒き髪、大きな瞳の、黒い雲に乗った少年! そして何より魔が魔がしい黒き神気を纏っていた。 「オラァオラァ!かかってくるら!お前達の力はこんなもんらか!?」 それは、異端の神… 黒い神気とは、この世界の神の持つ神気とは似て非なる力! しかしこれもまた神の力であり、神々はこの黒き神気を… 『魔神闘気』と呼んだ。 「この地には強い神はおらんのか?オラは誰の挑戦もうけるらぁー!」 来訪者は叫んでいた! その容貌から察するに13~14歳くらい… まだ少年神であろう。 しかし、その力はこの土地の大人の武神をも近寄らせる事も出来ないほど、底知れぬ破壊の力を持ち備えていた。 来訪者は言われた… 破壊の力に愛されし者… 破壊神と!!
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