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『では、その魔神族の少年の一件には私が出ましょう!』
神官「おぉ!そなたは!」
その者は、七代目天蓬元帥大玄であった。
天蓬元帥…
天蓬元帥の称号とは、どの武神よりも先陣に立ち、決して退かず!決して負けぬ!と、勇ましき武神にのみ与えられる称号なのだ。
まさに武神最強と呼ぶに相応しい称号!
大玄は歴代の天蓬元帥きっての猛者であり、文武ともに優れた元帥なのである。
神官「おぉ!そなたがいてくれれば安心じゃ!」
神官「頼み申す!」
大玄は誰からも信頼と人望も持ち合わせていた。
大玄『我が元帥の称号にかけて!』
神官「これは、心強い!お任せ致しましたぞ!」
そして、場所は変わる。
武神達の追っ手を撃退した破壊神の少年シャナは…
遮那「チッ!こんな異国の地まで来たと言うらに、全然マシな奴がおらんらよ?それにしても…この土地の果実は美味いら~」
木の枝に寝転びながら、果実を食べていたのだ。
そして破壊神の少年遮那は、次の日も暴れ回った…
滅ぼした地には草一本残らず、怪我人から死者数も増えていき…
破壊者としてその名は知れ渡った。
遮那「つまらんら…弱い連中ばかりで調子狂うらよ…オラは強い奴と戦いたいのら~」
そこに、再び神軍が空から雲に乗って現れたのだ。
遮那「ん?また奴ららか?奴ら弱いらよ…」
すると上空の神軍が二つに分かれ、その中央より一人の武神が現れたのだ。
「破壊者よ!我が前に出て参れ!!」
声の主は大玄であった。
大元「貴殿と一体一の勝負がしたい!儂は天蓬元帥・大玄!いざ勝負!」
少年は木から飛び降りると、黒い雲に乗って大玄の前に姿を現したのだ。
遮那「アハハ!オッチャン…年甲斐もなくオモロイ事言うらな?オラと勝負したいらか?」
大玄「お…オッチャン」
遮那「言っておくがオラは強いらよ?それで死んでも構わないなら…」
『殺してやるらよ!』
天玄「ウム。いざ参る!」
遮那はその時気付いたのだ。この目の前の武神は何か違う?
(この爺さん、強いら…)
先に動いたのは大玄であった。遮那の頬に大玄の突き出した矛が掠る…
遮那「おっと!てめぇ~やるらな?」
遮那の身体から黒い神気が高まり、その瞳が朱く光るー?
何より、その口元は戦う事に喜びを感じ、笑みを見せていた。
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