1章

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私が美術部に入った理由は、ふと放課後、美術室の前を通りかかった時、現部長、その時は副部長に出会ったからだった。 その時は 「君の瞳はゴッホの向日葵によく似ている。どうだいこの現代学園に蘇ったモンマルトルの地で絵を志して見ないかい?」 と訳わかんないことを言っていた。 今もよく分からないし、彼も適当にいっただの無責任なことを言っている。 しかしこの異様な情熱に惹かれて、当時手持ち無沙汰だった私は美術部に入部することにしたのである。 他に勧誘がなかった訳では無いが、スポーツをやる質の人間ではないと自負していたのでそうすることにしたのである。
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