#131 影の薄さ

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#131 影の薄さ

「アイツってさー影薄いよね」 「わかるわー、気づいたらそばにいて不気味よねー」 そんなクラスメイトの発言が耳から離れず、ボクは放課後の校舎裏でうずくまっていた。 「高橋、こんなところにいたのか」 「…先生…」 ボクは先生に悩みを打ち明けてみた、しかし帰ってくる言葉はありきたりな事ばかりでボクはますますふさぎ込んでいった。 ありきたりな事で解決できないからボクはここにいるのに… そうしていると、先生は深くため息をついた。 先生の方を見ると、先生はおもむろに手を頭にやった。 「いいじゃないか高橋、別に影が薄いくらい、俺の薄さはもう取り返しがつかないんだ」 目が怖かった。でもおかげで立ち直れた。 ありがとう先生。
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