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#125 末期
祖父危篤の連絡が入り、すぐにおじいちゃんの家に向かった。
ふすまを開けると、妹が正座しており、おじいちゃんは力無く寝そべっていて、その呼吸は静かだった。
「ちょっと遅かったわね」
「お母さん、おじいちゃんは…」
「もう行っちゃったわ、でも静かな最期だったのよ。百合ちゃんが来るまでは結構苦しそうだったのだけど、孫の顔を見て安心したのかしらね…」
「そっか」
妹の百合は静かに涙を流していた。
妹が足で医療機器と思われるチューブの一部を潰していたのはきっと気のせいだろう。
明らかにしない方がいい真実もあるのだ。
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