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なんだか遣る瀬ない気持ちで二人のもとへ戻る。
「総隊長~…」
ひなちゃんが心配そうに俺の顔を覗き込む。
「元気だしてください!総隊長の気持ちはいつか絶対伝わるっす!だって総隊長はいつも親衛隊の皆のことを見てくれて、考えてくれてこんなにも優しいっす!生徒会の皆様は総隊長のことを少し誤解してるだけっす!!」
なんだか熱弁されてしまった…
「総隊長の素晴らしさは僕たちが知ってます。だから総隊長は胸を張っていいんです」
励まされているのかな。
二人の言葉に嬉しいと思う反面、皆を騙している罪悪感で素直に喜べない。
ごめんね…こんな俺を受け入れてくれて、励ましてくれてありがとう。
「ちょーと悲しいけど、僕は大丈夫!…それにねぇ、いいんだよぉ。お二人は仕事でストレスがたまって気が立ってるんだと思うよぉ。だからね…そんなときに話しかけた僕も悪いんだぁ」
「総隊長…きっと生徒会の皆様はわかってくれるっす!」
「そうですよ!」
優しいのは君たちだよ…
「二人とも、ありがとうねぇ!」
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