不穏な空気

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ある時は、傷だらけで。 ある時は、笑顔で。 ある時は――… それでも幸せそうな彼ら。 呼ばれただけでも嬉しいって、そう言って笑ったんだ。 親衛隊だからなにをしてもいいの? 親衛隊だからなにを言ってもいいの? 生徒会から与えられたものだから、なんでも―痛みさえも喜んでくれる? 悲しむことはない? ―そう思っているの?? そんなわけないじゃないか。 親衛隊はお前らのモノじゃないんだ。 従順な道具じゃないんだ。 親衛隊はお前らを慕っている一人の人間なんだよ。
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