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「それって、三秒目が合ったら~ってやつ?」
「。。。」
私は恥ずかしくて答えられなかった。
有村の視線に耐えられず、思わずうつ向く。
その時、私の顔がぐいっと上に向けられた。
「!!?」
有村の両手が私の顔を包んでいる。
背の高い有村と目が合う。
「いち」
「にぃ」
「さん」
ぱっと有村の手が離れた。
金縛りが解けたように、私は身体の力が抜けて床にへたりこんだ。
ちらりと有村を見上げると、
「これでイイんだろ?」
ニヤリと不敵に笑う顔があった。
もぅ奴には勝てる気がしないな。
そんな気がした。
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