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「へえ?! 君の言う仲ってどんなのなの?! これだけセックスしておいて俺のことは遊びだったの? 最低なのは君の方じゃないのか!」
皐月は頭の血が沸点に到達し、感情任せで乱暴にインターフォンを切った。しつこくまた鳴っても今度は無視した。
すぐに鳴った携帯の着信音も同じく無視した。
インターフォンに背を向け、腕を組み肩を尖らせる。
「あんな人だったなんて、俺ってば夢見過ぎだった! はー、良かった、正体がわかって。ホンットせいせいした!」
自分の肩をさすりながら皐月は天井を仰ぐ。
──皐月は俺のものだ!!
詠月の言葉が頭を何度もフラッシュバックする。
「攫いに……来た……って、馬鹿じゃないの……」
堪えた雫は頬を伝ってポトリと静かに胸へ落ちた。
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