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隼人は洗濯してきちんと折り畳まれたタオルを拝借すると、蛇口で濡らし、きゅっと固く絞った。小さな冷蔵庫を開けると、製氷皿が空のままフリーザーに残されている。
暁生さん・・・・・・。
見かけによらず無精な人だとは知っていたけれど、暁生の場合、自分の身の回りにおいて、極端に興味が薄いのだろう。寒々しいほどに殺風景な部屋を見ていれば、それがよくわかる。
ちくり、と胸が痛んだ。
いまは自分の気持ちなどどうでもいい。
隼人は勢いよく立ち上がると、下駄箱に置かれた部屋の鍵を掴んで部屋を出た。
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