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「薙様ッ、早くしないとお父様が来られますよっ!」
「うぇっ・・・そうだったヤバ((ガチャンッ
「なぁあああああぎぃいいいいいいい!!」
「ひぎいいぃいいいいいいいッッ!!」
扉が開く大きな音がした。
もう皆予想はついたよね?
「伏見家としてその遅寝遅起きはどうかと思うぞ!」
眉間におもいっきし皺を寄せて腰に手を当て俺を睨む
その姿をほかの人が見ればノックアウト鼻血ブーだ。
それくらいカッコイイんだ。
はぁ・・・ちなみに名前は伏見友弥(フシミ・トモヤ)
一応俺の親父である。
なーんで俺の顔は平凡で親父はこんな・・・イケメン。
くっそぉおぉおおおお!!!
「またそうやって伏見家としてとかなんとか言う。
もうちょいほかの言い方ないの?聞いててうんざり。」
・・・マナーは全部父親から学んだ。
間違えたりするたびに伏見家として、伏見家として・・・。
そんな事をするために生まれたわけじゃない。
それに俺もう今年で高校一年になるんだ。
「すまない、言い過ぎているという自覚はある。
だがな、伏見家は代々完璧主義だ。
受け継がれている物を違えるというのは
俺の立場さえも危うくなるんだ。どうかわかってくれ。」
親父も親父で困難を乗り越えた末、伏見家当主に
なれたんことはそりゃあもうわかってるさ。
でも
寝起きでそんな話するなよも~・・・。
寝起きの頭でひたすら考えた結果。
「・・・じゃあさ、交換条件。」
「なんだ?」
「俺が一ヶ月間、マナーも勉強も思いきりがんばって
親父が認めるような完璧になったら・・・あの四季空学園に入学させて。」
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