数学教師の加虐

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さすがに我を出し過ぎたと感じたのか、男ははっと元の冷淡な表情を取り戻すと、静かな口調で続ける。 「まあ、あなたにはあの男の本当の名さえ口にはできないのですがね。」 本当の、名前…。少年は心の中で男の言葉を繰り返した。本当の名前とは何だろう。堆積した記憶の芥がふわりと風に舞うように、何かが引っかかる言葉だった。 「何はともあれ、今はこちらに集中して頂かなくては。」 止まっていた男の腰が再びゆっくりと動き始める。 「っ、」 何かを考える隙など与えないと言わんばかりに数学教師の折檻が再開される。と、先ほどまで痛みを感じていた少年の中に新たな刺激が生まれた……。先ほどまで打ち付けるような乱暴さで犯された内壁をわざとゆっくり抜き挿しされ、男を包み込む肉が僅かに蠢く。 「ぃあっ、………っ」 少年が流していたのはもはや痛みに耐える涙ではなかった。前からも後ろからも、愛液がどくどくと絶え間なく溢れ出し、少年と男の陰部をことごとく濡らした。 「っは。やはり淫乱ではないか。」 酷いことを言われているのに、内壁はきゅうきゅうと快楽を貪ろうと悩ましいほどに男を締め付ける。 「ち、ちがっ……」
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