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「トイレに…?」
情欲と羞恥で耳まで紅くなった頭をこくんと縦に振る。
「いいよ、行ってきなよ。」
案外あっさりと許可してくれたことに拍子抜けする少年。優しい笑顔の男。
「行けるのなら、ね。」
「え?」
男は窓枠に足をかけたかと思うとひょいと室内に侵入してくる。
「せ、せんせい……!」
驚いて少年はベッドの上で後ずさる。
ベッドの上に着地した男は少年の肌掛けを容赦なく剥ぎ取った。
「や…、み、みないで……」
服の上からでもわかるほど立ち上がった少年の中心部。それにー…
「!?」
少年は動揺する。
視界の隅に銀に光るあれは……
少し身を動かすとじゃらりと音がする。左足首に結わえられた重い鎖が夕陽の朱(あか)をきらりと跳ね返す。
「やっ、…なに、これ………」
どくんどくんと心臓が早鐘をうつ。
「さあ、なんでしょう?」
男が再び少年へ近づく。
にっこりと笑ったまま。
「やだ…っ」
少年は男から逃れようと必死に後ずさる。しかし、まだ寝台の端に行かないうちに左足の鎖の長さに負けてそれ以上先へは進めなくなってしまう。
「や、こないで……っ」
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